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Google Cloud 2024 年 12 月 のリリース情報まとめ

はじめに

2024 年 12 月の Google Cloud のリリース情報をまとめました。BigQuery、Spanner、Vertex AI をはじめ、多くのサービスにおいてアップデートがありました。特に、Gemini の機能強化や AlloyDB の新機能は注目に値します。

主要サービスのアップデート

Gemini

• Gemini Code Assist for IntelliJ のコード変換サポート (2024-12-09)

  • IntelliJ で Gemini Code Assist を使用してコード変換が可能になりました。
  • クイックピックバーでコマンドや自然言語プロンプトを使用してコードの変更を要求し、差分ビューでコードへの保留中の変更を確認できます。
  • ビジネスユースケース: 開発者のコーディング効率とコード品質の向上に貢献します。

• Gemini Code Assist のコードカスタマイズでインデックス可能なリポジトリ数が増加 (2024-12-12)

  • Gemini Code Assist のコードカスタマイズでインデックス可能なリポジトリ数が 20,000 に増加しました。
  • リポジトリグループあたりの最大リポジトリ数は 500 です。
  • ビジネスユースケース: より大規模なコードベースでのコード補完やコード生成が可能になります。

• Gemini Code Assist のコードカスタマイズで顧客管理の暗号鍵 (CMEK) をサポート (2024-12-12)

  • Gemini Code Assist のコードカスタマイズで CMEK が統合されました。
  • Cloud Key Management Service を介して CMEK を使用して、クラウドサービス内の保存データを暗号化および制御できます。
  • ビジネスユースケース: コードベースのセキュリティ強化とコンプライアンス要件への対応が可能になります。

AlloyDB

• AlloyDB での追加のモニタリング指標のサポート (2024-12-20)

  • Cloud Monitoring ダッシュボードを介して、AlloyDB の追加のモニタリング指標を監視できるようになりました。
  • instance/postgres/ultrafastcache_hitrate および node/postgres/ultrafastcache_hitrate 指標は、インスタンスまたは個々のノードでのキャッシュによるパフォーマンスの問題を特定するのに役立ちます。
  • node/postgres/backends_by_state、node/postgres/backends、node/postgres/wait_count、および node/postgres/wait_time 指標は、ノードの健全性の追跡に役立ちます。
  • ビジネスユースケース: AlloyDB のパフォーマンス監視とトラブルシューティングが強化されます。

• AlloyDB クラスタからのデータエクスポート API の一般提供開始 (2024-12-18)

  • API を使用して AlloyDB クラスタからデータをエクスポートできるようになりました。
  • データのエクスポートをキャンセルすることもできます。
  • ビジネスユースケース: AlloyDB のデータポータビリティが向上し、他のシステムとのデータ連携が容易になります。

• AlloyDB データベースパフォーマンススナップショットレポートの一般提供開始 (2024-12-05)

  • AlloyDB データベースパフォーマンススナップショットレポート機能が一般提供開始されました。
  • この機能を使用すると、2 つの異なる時点間のシステムメトリックのスナップショットを比較するレポートを使用して、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。
  • ビジネスユースケース: AlloyDB のパフォーマンス最適化とボトルネックの特定が容易になります。

• AlloyDB System Insights の一般提供開始 (2024-12-12)

  • AlloyDB System Insights は、事前定義された指標やその他の Google Cloud 指標を含む、統合されたカスタマイズ可能なデータベース監視ダッシュボードを提供します。
  • ビジネスユースケース: AlloyDB の包括的な監視とパフォーマンス分析が可能になります。

Spanner

• Spanner での IDENTITY 列のサポート (2024-12-12)
  • Spanner で IDENTITY 列がサポートされるようになりました。
  • IDENTITY 列を使用すると、キー列と非キー列に一意の整数値を自動的に生成できます。
  • ビジネスユースケース: データベース設計の簡素化と ANSI 標準への準拠が容易になります。

BigQuery

• Dataplex での BigQuery アセットの管理 (2024-12-19)

  • Dataplex でデータキャンバス、データ準備、ノートブック、保存されたクエリ、ワークフローを管理できるようになりました。
  • データキャンバス、データ準備、ノートブック、保存されたクエリ、ワークフローのメタデータは、追加の構成なしで Dataplex で自動的に使用できます。
  • ビジネスユースケース: BigQuery アセットの一元管理とデータガバナンスの強化が可能になります。

• BigQuery ML での gemini-2.0-flash-exp モデルに基づくリモートモデルの作成 (2024-12-11)

  • Vertex AI の gemini-2.0-flash-exp モデルに基づいて、BigQuery ML でリモートモデルを作成できるようになりました。
  • リモートモデルを作成するには、SQL または BigQuery DataFrames を使用できます。
  • ビジネスユースケース: BigQuery 内から Vertex AI の高度な生成 AI モデルを活用したテキスト生成が可能になります。

• BigQuery Managed Disaster Recovery の一般提供開始 (2024-12-11)

  • BigQuery Managed Disaster Recovery は、ビジネスクリティカルなワークロードにマネージドフェイルオーバーと冗長なコンピューティング能力を提供します。
  • リージョン全体の停止が発生した場合に使用することを目的としており、BigQuery Enterprise Plus エディションでのみサポートされています。
  • ビジネスユースケース: BigQuery ワークロードの災害復旧対策を強化し、ビジネス継続性を向上させます。

• BigQuery Data Transfer Service での Sovereign Controls for EU のサポート (2024-12-19)

  • Sovereign Controls for EU 制御パッケージで BigQuery Data Transfer Service がサポートされるようになりました。
  • ビジネスユースケース: EU のデータ保護規制への準拠を強化します。

• リージョン間データセットレプリケーションの一般提供開始 (2024-12-11)

  • リージョン間データセットレプリケーションを使用して、ソースリージョンから 1 つ以上の他のリージョンにデータセットを複製できるようになりました。
  • ビジネスユースケース: データの地理的な冗長性を確保し、データの可用性を向上させます。

• Google Cloud Marketplace での Analytics Hub リスティングの公開 (2024-12-12)

  • Google Cloud Marketplace で Analytics Hub リスティングを検出、調達、および商品化して、データオファリングを大規模に共有できるようになりました。
  • ビジネスユースケース: データの収益化とデータエコシステムの構築を促進します。

• Dataplex コンソールでの BigQuery アセットのメタデータの検索と表示 (2024-12-19)

  • Dataplex コンソールで、データキャンバス、データ準備、ノートブック、保存されたクエリ、ワークフローのメタデータを検索して表示できるようになりました。
  • ビジネスユースケース: BigQuery アセットの探索とデータディスカバリの強化が可能になります。

• BigQuery リージョンエンドポイントの一般提供開始 (2024-12-12)

  • データのローカリゼーションとデータ主権の要件に準拠してワークロードを実行するのに役立つリージョンエンドポイントが一般提供開始されました。
  • リージョンエンドポイントを使用すると、リクエストトラフィックはエンドポイントで指定されたリージョンに直接ルーティングされます。
  • ビジネスユースケース: データの地理的な配置を制御し、コンプライアンス要件に対応します。

• VS Code 用 Google Cloud Code 拡張機能を使用した BigQuery データセットとノートブックの操作 (2024-12-16)

  • VS Code 用 Google Cloud Code 拡張機能を使用して、VS Code 環境で BigQuery データセットとノートブックを操作できるようになりました。
  • ビジネスユースケース: 開発者の使い慣れた環境での BigQuery の操作性を向上させます。

Vertex AI

• 調整済み Gemini 1.5 Pro 002 および Gemini 1.5 Flash 002 アダプターモデルのプロジェクト間コピー (2024-12-17)

  • 調整済み Gemini 1.5 Pro 002 および Gemini 1.5 Flash 002 アダプターモデルをプロジェクト間でコピーできるようになりました。
  • ビジネスユースケース: チーム間でのモデルの共有と再利用が容易になります。

• ベクトル検索ハイブリッド検索とスパース埋め込みの一般提供開始 (2024-12-20)

  • ベクトル検索ハイブリッド検索とスパース埋め込みが一般提供開始されました。
  • ハイブリッド検索では、デンス埋め込みとスパース埋め込みの両方を使用します。これにより、キーワード検索とセマンティック検索の組み合わせに基づいて検索できます。
  • ビジネスユースケース: より正確で関連性の高い検索結果を提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。

その他のサービスのアップデート

• App Hub: App Hub は、プレビュー版で Cloud Run サービスからのリソースをサポートするようになりました (2024-12-16)。
• Apigee X: 環境レベルのクライアント IP アドレス解決のサポートが追加されました (2024-12-20)。
• Bigtable: 2x ノードスケーリング、行アフィニティルーティング、Database Center のサポート、Google Cloud コンソールを使用した認可済みビューの作成と管理、Organization Policy Service カスタム制約の使用などが可能になりました (2024-12-18)。
• Chat API: カルーセル、Chat スペースの権限設定、クイックコマンドのサポートが追加されました (2024-12-18)。
• Dataform: Dataplex コンソールでの Dataform リポジトリのメタデータの検索と表示、Dataplex での Dataform リポジトリの管理が可能になりました (2024-12-19)。
• Dataplex: Data Catalog のコンテンツと使用状況を Dataplex Catalog に移行できるようになりました (2024-12-09)。
• Cloud Run: Serverless VPC Access コネクタの Organization Policy Service カスタム制約の作成、Cloud Run の新しいきめ細かい事前定義された IAM ロールの追加 (2024-12-17)。
• Firestore: Java および Node.js でのクライアントサイドトレースを使用したパフォーマンスの監視、Organization Policy Service カスタム制約を使用した Firestore リソースの管理、Database Center のサポートが追加されました (2024-12-12)。
• Datastream: Datastream は、Oracle ソースの CDC メソッドとしてバイナリログリーダーをサポートするようになりました (プレビュー) (2024-12-09)。
• Dialogflow: Dialogflow CX でのアクセス トークン名の構成、Dialogflow CX (Conversational Agents) での禁止フレーズの部分一致または完全一致の設定が可能になりました (2024-12-19)。
• Apps Script: Spreadsheet クラスに getSheetById() メソッドが追加され、カレンダーイベントの透明度を取得および設定できるようになりました (2024-12-09)。
• Document AI: pretrained-foundation-model-v1.2-2024-05-10 および pretrained-foundation-model-v1.3-2024-08-31 のプロセッサバージョンをプロジェクト間でコピーできるようになり、プロパティの説明が一般提供開始されました (2024-12-19)。
• Agent Assist: Genesys Cloud と統合するためのネイティブ UI コネクタの提供、Pub/Sub 中間トランスクリプションのプレビュー提供が開始されました (2024-12-18)。
• Cloud Router: 標準の最適パス選択モードが一般提供開始されました (2024-12-17)。
• Data Catalog: Data Catalog のコンテンツと使用状況を Dataplex Catalog に移行できるようになりました (2024-12-09)。
• Apigee hybrid: メトリックベースのスケーリングの有効化と無効化、Cassandra クレデンシャルのローテーション、ハイブリッド組織の新しい分析およびデバッグデータパイプライン、ハイブリッド環境での拡張プロキシ制限、フォワードプロキシの許可リストアクセス、アップグレード前のバックアップを確実にするためのガードレールチェックが追加されました (2024-12-16)。
• Audit Manager: コンプライアンスフレームワークをカスタマイズして監査に使用するオプションが提供されました (プレビュー) (2024-12-16)。
• Cloud Billing: FinOps ハブでシナリオをシミュレートして、リソースベースの CUD からの節約を最大化できるようになりました (2024-12-18)。
• Cloud Logging: ログスコープを作成および管理できるカスタムロールの作成、Cloud Monitoring VM インスタンス ダッシュボードでの Ops Agent の「保留中」ステータスのレポートの改善、ダッシュボードページで直接保存されたログ分析チャートの編集が可能になりました (2024-12-06)。
• Geocoding API: 実験的なナビゲーションポイントが追加されました (2024-12-11)。
• Looker Studio: チャートの自動生成タイトル、日付または時刻データ型ディメンションのフィルターの新しい条件オプション、データのプレビュー、Looker コネクタフィルターの機能強化、反転三角形ファネルの比例高さ、新しい Search Ads 360 からのより多くのデータ、外部データソースフィールドの非表示/削除の改善、スコアカードチャートのディメンション、Looker での Gemini の機能強化、外部リンクの警告が追加されました (2024-12-17)。
• Cloud Composer: Cloud Composer 2 がメキシコ (northamerica-south1) で利用可能になり、Cloud Composer 3 でスケジュールされたスナップショットが利用可能になり、新しい Cloud Composer 3 環境を VPC SC に作成できるようになり、Cloud Composer 3 がメキシコ (northamerica-south1) で利用可能になり、Cloud Composer 3 が一般提供開始され、Airflow ワーカーのライブネスチェックが改善されました (2024-12-16)。
• Compute Engine: マネージドインスタンスグループ (MIG) のインスタンスの柔軟性、Hyperdisk Balanced High Availability、IPv6 IP アドレスのみを使用するインスタンスの作成が可能になりました (2024-12-17)。
• NetApp Volumes: Google Cloud NetApp Volumes で大容量ボリュームの Kerberos がサポートされるようになり、Google Cloud コンソールを使用して Active Directory ポリシーが Active Directory サービスに適切に接続されているかどうかをテストできるようになりました (2024-12-19)。
• Secret Manager: Secret Manager サービスの拡張機能である Parameter Manager がプレビュー版で利用可能になりました (2024-12-06)。
• Database Center: Bigtable、Firestore、Memorystore のサポートが追加され、Bigtable と Firestore の健全性の問題を検出できるようになりました (2024-12-12)。
• Capacity Planner: Google Cloud コンソールを使用して、単一の マシンタイプの VM の将来の予約リクエストを作成できるようになりました (プレビュー) (2024-12-19)。
• Cloud Monitoring: PromQL ベースのアラートポリシーを作成するときに、指標の存在をチェックする検証をオーバーライドできるようになり、Cloud Monitoring VM インスタンス ダッシュボードでの Ops Agent の「保留中」ステータスのレポートが改善され、テキストウィジェットがダッシュボードのセクションにリンクできるようになり、変数をレンダリングできるようになりました (2024-12-12)。
• Colab Enterprise: Colab Enterprise の Gemini に、エラー修正が含まれるようになりました (プレビュー) (2024-12-10)。
• Config Connector: IAMPolicyMember および IAMPartialPolicy で BigQueryConnectionConnection を使用して IAM サービスアカウントを提供できるようになり、新しいベータリソース (直接リコンサイラー) が追加されました (2024-12-10)。
• Resource Manager: Organization Policy レコメンダーが、サービスアカウントキーの作成とアップロードを制限するための洞察と組織ポリシーの推奨事項を生成するようになり、Organization Policy Service カスタム制約を使用して Firestore リソースを管理できるようになり、Organization Policy Service カスタム制約を使用して Secure Source Manager リソースの特定のフィールドをよりきめ細かく制御できるようになり、iam.managed.allowedPolicyMembers マネージド組織ポリシー制約を使用してドメイン制限付き共有を実装できるようになり、Organization Policy Service カスタム制約を使用して Bigtable リソースの特定の操作を管理できるようになり、Cloud Load Balancing リソースでカスタム制約を使用して Google Cloud サービスに対する独自の制限を定義できるようになり、iam.managed.preventPrivilegedBasicRolesForDefaultServiceAccounts マネージド組織ポリシー制約を使用して、デフォルトのサービスアカウントに編集者 (roles/editor) またはオーナー (roles/owner) の役割が付与されないようにできるようになりました (2024-12-09)。
• Assured Workloads: CJIS 制御パッケージで、AlloyDB for PostgreSQL、Cloud Data Fusion、Cloud Vision API、Speech-to-Text、Vertex AI Search、Vertex AI Workbench Notebooks がサポートされるようになりました。また、Apigee、Cloud Vision API、GKE Identity Service、Traffic Director、Vertex AI Search、Spanner がさまざまな制御パッケージでサポートされるようになりました (2024-12-13)。
• Cloud Data Fusion: Cloud Data Fusion は、CMEK 組織ポリシーをサポートするようになりました (2024-12-17)。

まとめ

2024 年 12 月の Google Cloud のリリース情報は以上です。より詳細な情報については、各サービスの公式ドキュメントをご確認ください。