Google Cloud Next '25 Las Vegas Day1 (2025-04-09)

2025/04/10に公開されました。
2025/04/10に更新されました。

Google Cloud Next '25 Las Vegas のDay1セッションの概要。キーノートや主要なセッションのタイトル、発表されていたことを紹介します


author: kwgc-t

オープニング基調講演:新しいクラウドの利用法(ASL Opening Keynote: The new way to cloud)

以下記事を参照ください。

IAMと組織のポリシーに関する最新情報(What’s new with IAM and Org Policy: Access risk, at-scale governance and AI)

セッション概要

セッションリンク

Overview

IAMとクラウドリソースのポスチャ(態勢)は、貴社のセキュリティインフラストラクチャの中核であり、クラウド導入の基盤となるものです。Google CloudのIAMと組織のポリシーは進化を続けており、管理者、開発者、セキュリティ担当者にスムーズな体験を提供します。私たちの革新的なプラットフォームは、AIを活用した機能によって運用の俊敏性を高め、企業全体にわたる堅牢かつ包括的なセキュリティ管理策の実装を支援します。
このデモ満載のセッションにぜひご参加いただき、IAM、アクセスリスク、クラウドガバナンス、そしてGeminiを活用した支援機能における最新のイノベーションについてご確認ください。

IAM and cloud resource posture are at the core of your security infrastructure and fundamental to cloud adoption.
Google Cloud’s IAM and Org Policy are evolving, enabling frictionless experiences for admins, developers and security practitioners.
Our innovative platform helps you implement robust and comprehensive security controls across the enterprise with AI-enabled features for agility in your operations. Join this demo-packed session to learn about the latest innovations in IAM, access risk, cloud governance, and Gemini-powered assistance.

新機能紹介

  • App Managemnt with Resource Manager(Preview)

  • Managed Workload Identity for GCE, GKE(Preview), for Cloud Run soon.

  • CIEM for GCP, AWS(GA), Azure (Preview).

    • Security Command Centerの機能の一部であったCIEMがGAになりました。
    • Azureが新たにPreviewとなり、3大クラウドが管理できるようになりました。
  • CAA, VPC SC dashboard(Preview), ITDR features comming soon to CAA.

    • VPC SC dashboard(Preview) - これまでVPC SCで検知された異常はログベースでしか確認ができませんでした。そのため、多少なりともGoogle Cloudやログを読み解くスキルが運用者やマネージャーに求められていました。Google Cloudがダッシュボードを用意したことでより直感的に、素早く検知された異常を確認できます。 (VPC_SC_dashboard)[/google-cloud-next25-las-vegas-day1/vpc_sc_dashboard.png]

    • ITDR features comming soon to CAA

      • ITDRがContext-Aware Accessとして組み込むことがアナウンスされました。
      • ユーザーレベルではなく、ユーザーの振る舞いをベースに脅威とみなす場合にはアクセス制限をかけることができるようです。
  • IAM Admin Center soon.

    • IAMの一元管理コンソールです。今、IAMがどうなっているか、またセキュリティポリシーを満たすために行うべき処理のNext Stepを提示します。例えばMAFの設定がされていないユーザーの割合を示します。このことからGoogle Cloudのみではなく、一部Googleアカウントに関する情報も確認できるようです。

デモ

  • IAMのレコメンド(Preview)

    • IAMの初期設定時に自然言語で何を実行したいか、を入力するとGeminiが必要な権限をレコメンドしてくれます。
    • 例えば開発者bobはXXを実行するためのVMを作成したい、というように指示を入力するとGeminiがどの権限が必要か、セキュリティの原則に従ってレコメンドしてくれます。
    • 2025年4月時点では機能が公開されていませんが、順次公開されていくでしょう。
  • Gemini Cloud Assistant Chat

    • Gemini for Google Cloudの拡張です。
    • Gemini chatを経て、新しいポリシーが簡単に作成できます。作成したポリシーは名前をつけて管理することや、テストの実行もできます。

Partner Summit Keynote: Charting the course together

セッション概要

セッションリンク

https://cloud.withgoogle.com/next/25/session-library?session=PARKEY#day_1

Overview

Google Cloudが、顧客価値を高め、飛躍的な成長を実現するために設計された新しいプログラム、リソース、そしてイニシアチブを通じて、パートナーの皆様をどのように支援しているかをご紹介します。

Join us for the Partner Summit Keynote as we chart the course for shared success in 2025 and beyond.
Discover how Google Cloud is empowering partners with new programs, resources, and initiatives designed to drive customer value and unlock exponential growth.

全体

Googleのこれまでの成長やこれから力を入れていく分野、展望が紹介されました。
また、AIを利用して今後どのようにビジネスを展開していくのか、Step by StepでのGoogleの考えが示されました。

BigQuery でグラフ分析を実現する(Unleashing graph analytics in BigQuery)

5:15 PM - 6:00 PM
https://cloud.withgoogle.com/next/25/session-library?session=BRK1-057#day_1

BigQueryのグラフ分析を使用して、データに隠されたつながりを明らかにしましょう。
このセッションでは、BigQueryのスケーラブルなインフラストラクチャをデータウェアハウス内で直接グラフ分析に使用する方法を紹介します。
不正行為検出、創薬、ソーシャルネットワーク分析、レコメンデーションエンジンといった分野で、パターン、つながり、影響力を特定できます。
ぜひご参加いただき、グラフに関する最新のイノベーションを探求し、実世界の事例をご覧ください。
BigQueryの強力なグラフ機能を活用して、データをアクションにつながるインサイトへと変革しましょう。

Uncover data’s hidden connections using graph analytics in BigQuery.
This session shows how to use BigQuery’s scalable infrastructure for graph analysis directly in your data warehouse. Identify patterns connections and influences for fraud detection, drug discovery, social network analysis, and recommendation engines.
Join us to explore the latest innovations in graphs and see real-world examples. Transform your data into actionable insights with BigQuery’s powerful graph capabilities.

全体

グラフデータベースの利点と課題の紹介がされました。
ユースケースをもとにBigQueryへのグラフ機能統合による不正検知システムやがん研究への応用、そして知識グラフと自然言語処理の統合可能性が示されました。
BigQueryのグラフ機能は、従来のSQLクエリに比べ複雑なデータ関係の分析を高速化し、視覚化による分析の容易化にも貢献する紹介がありました。

BigQueryにおけるグラフデータの統合

BigQueryにグラフ機能を追加することで、リレーショナルデータとグラフデータを統合的に管理できます。
これにより、GQLを用いたデータ探索や、ベクター検索、視覚化といった機能が利用可能になり、大規模なデータ分析がより容易にできそうでした。

不正検知システムへの適用

銀行員を模したデモを通して、BigQuery上のグラフ機能を用いた不正検知システムの実装例が示されました。
顧客の取引履歴をグラフとして可視化し、疑わしい取引パターンを効率的な検出のデモです。別の口座を経由して目的の口座に届ける手口(マネーロンダリング)の例が示されましたが、グラフで可視化することによってチェックが容易にかつ確実なものになりそうでした。

※本記事は、ジーアイクラウド株式会社の見解を述べたものであり、必要な調査・検討は行っているものの必ずしもその正確性や真実性を保証するものではありません。

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