Gemini EnterpriseにGoogle Cloud Storageを連携する
Gemini EnterpriseにGoogle Cloud Storageを連携する手順を解説します。
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author: khashi
はじめに
セキュリティの厳しい社内ネットワーク環境では、利用可能なドメインやサイトが厳密に制限されているケースが多くあります。
今回、Gemini Enterpriseを導入予定のお客様環境でも同様の状況であったため、
まずは「お客様のネットワーク環境下でGemini Enterpriseが正常に動作するか」を最小構成で検証する必要がありました。
そこで、実際にテストアプリを作成してデータ連携の挙動を確認しました。本記事では、その際の基本的な構築手順を記録として解説します。
Gemini Enterpriseとは
少し前まではAgentspaceと呼称されており、GmailやGoogle Drive、Box、Microsoft Teamsなど、様々な対象をデータソースとして、
Geminiで検索や質問等ができるサービスです。組織が所有しているデータを横断的に活用できます。
データソースを設定する手順
今回はテスト用として、Google Cloud Storage(GCS)上にパブリックに公開されているPDFを格納し、データソースとして設定します。
1. GCSバケットの作成
まずは、Google Cloud Storageのバケットを作成し、対象ファイルをアップロードします。
データソースとしては、GCP資格のProfessional Security Operations Engineerのドキュメントを格納しました。

2. データストアの作成
今回はデータストアから先に作成します。
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上部の検索バーから「Gemini Enterprise」を検索し、「データストア」をクリックします。
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「データストアを作成」をクリックします。

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ソースとして「Cloud Storage」を選択します。

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「構造化/非構造化データをインポート」にて、今回はPDFを扱うため「ドキュメント」を選択します。

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「インポートするフォルダまたはファイルを選択します」で、先ほど作成したGCSのフォルダを指定します。

「同期の頻度」は後から変更できないため注意が必要です。
定期的にデータが更新される場合は「定期的」を選択し、Sync Frequency(デフォルトは1日ごと。3日ごと、5日ごとが選択可能)を設定してください。
- ロケーション: 原則「global」選択すれば良いですが、データを格納するリージョンに制限がある場合は該当のリージョンを選択してください。

3. アプリの作成
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Gemini Enterpriseのトップに戻り、「アプリ」を選択し「アプリを作成する」をクリックします。

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「場所を選択」については、データストアと同じリージョンを選択します。

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アプリが作成されると「接続されたデータストア」に遷移するので、「既存のデータストアを追加」をクリックし、
作成したデータストアをチェックしてください。

4. アプリへのアクセス
「概要」をクリックすると「Gemini Enterpriseウェブアプリの準備ができました」と表示され、URLが表示されますのでクリックします。
プロンプト入力箇所の下側、DBのマークをクリックすると接続しているデータストアが表示されます。

あとは通常のGeminiアプリと同様に質問等プロンプトを入力してください。
関連のあるプロンプトの場合はデータソースを優先的に確認しているようです。

補足
Googleのサービスとの接続は比較的簡単ですが、BoxやOutlook、TeamsなどGoogle以外のサービスと連携する場合は、
以下の公式ドキュメントを参照してください。
まとめ
データソースの準備さえできていれば、Gemini Enterpriseへ連携すること自体はそれほど時間はかかりません。
大規模なデータソースで同期に時間がかかったり、謎のエラーに遭遇したりすることもありますが、そんな時は一度データストアを作成し直すとうまくいくことがあります。
著名なサービスとの連携手段は整備されていますので、まずはお手持ちのデータを活用できないか検討してみてください。
※本記事は、ジーアイクラウド株式会社の見解を述べたものであり、必要な調査・検討は行っているものの必ずしもその正確性や真実性を保証するものではありません。
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