AlloyDB試してみた

2022/10/06に公開されました。
2022/10/12に更新されました。

プレビュー中のGoogleの新しいプロダクト AlloyDB を試してみた


author: teikoku-penguin

はじめに

ご無沙汰しておりますteikoku-penguinです。

今回はGoogleよりプレビュー中のAlloyDBを試してみます。

この記事ではAlloyDBの詳細にはあえて深入りせず、実際に触ってみるところを書いていきます。

機能の詳細などは公式ドキュメントや他のブログを参照してください。

AlloyDBとは

AlloyDBとはPostgreSQL 14互換のフルマネージドなデータベースです。

高可用性と高いスケーラビリティーを備え、要求の厳しい商用利用にも対応できるでしょう。

準備編

AlloyDBを試すにあたり以下をご準備ください。

  • Googleアカウント
  • GCPプロジェクト

準備ができましたら続けて必要なリソースをプロジェクト内に作成していきます。

VPCとサブネット作成

組織で設定を変えていない場合、プロジェクトにはdefaultVPCネットワークと呼ばれるものが最初から存在します。

ですが今回は使用せず新しいものを作成します。

画像の①のメニューからVPCを選択し、VPCネットワークに関するページを開きます。

次に②のVPCネットワーク作成をクリックし作成画面を開きます。

(メニューが表示されていない場合は左上の≡から開いてください)

AlloyDB_VPC_1

作成画面を開いたら赤枠で囲んだ部分を入力してきます。

VPCやサブネットの名前は自由に入力して頂いてOKですが、わかりやすさのため同じように設定することをオススメします。

AlloyDB_VPC_2

VPCとサブネットを作成できたら作成したVPCをクリックして詳細画面を開いてください。

詳細画面でファイアウォールルールのタブを選んで画像のようにルールを設定してあげてください。

後ほどSSH接続するためにも必要です。

AlloyDB_VPC_3

AlloyDBのクラスタ&インスタンス作成

ここまでできたらAlloyDBのクラスタとインスタンスを作成していきます。

まずはじめに画面上部の検索欄にAlloyDBと入力して一番下のAPIを選択してください。

APIの有効化画面が開くのでボタンを押して有効化します。

AlloyDB_1

APIを有効化できたら先程と同じように検索欄にAlloyDBと入力し一番上のPostgreSQL 向け AlloyDBを開いてください。

クラスタを作成を押して作成ページを開きます。

作成ページを開いたらクラスタタイプを選択します。

今回は高可用性 読み取りプールありを選択します。

選択したら続行を押してクラスタ構成の設定に進みます。

AlloyDB_2

続いて画像と同じように赤枠の各項目を設定します。

postgresユーザーのパスワードはどこかにメモしておいてください。

AlloyDB_3

ネットワークの選択までできたところでプライベートサービスアクセスの接続設定を行います。

Service Networking APIがまだ有効されていない場合は有効化してください。

画像の赤枠部分のIP範囲の割り振りで新しいIP範囲の作成を選び、同じように入力します。

今回はAlloyDBに192.168.2.0/24のIP範囲を割り当てています。

入力が完了したところで続行を押して接続の作成まで進み、クラスタ構成の画面に戻ったところで続行を押してプライマリインスタンスの構成に進みます。

AlloyDB_4

次はプライマリインスタンスを設定していきます。

画像のようにインスタンス名とマシンタイプを設定して続行を押してください。

AlloyDB_5

最後に読み取りプールインスタンスを追加します。

追加のボタンを押して構成画面を開いてください。

画像のようにプール名とインスタンスタイプを選択し追加ボタンを押してください。

AlloyDB_6

以上でAlloyDBのクラスタとインスタンスを作成できました。

接続用GCEインスタンスの作成

ここまででAlloyDBの構築が済んだので次は接続用のGCEインスタンスを建てていきます。

プレビュー版のAlloyDBでは外部IPをサポートしないためVPC内部からの接続が必要です。

今回はGCEインスタンスを用います。

画像の①のメニューからCompute Engineを選択し②のインスタンスの作成を押してください。

AlloyDB_CLIENT_1

インスタンスの作成画面が開いたら画像の赤枠の部分を同じように変更してください。

インスタンスタイプやOSイメージなどはお好きなものを選んで頂いて問題ないですが、揃えておくことをオススメします。

AlloyDB_CLIENT_2

AlloyDB_CLIENT_3

全て変更できたら一番下の作成を押してGCEインスタンスの作成は終了です。

実践編

ここまでで必要なものを用意できたので次からは実際に触っていきます。

GCEからAlloyDBに接続してみる

先程用意したGCEインスタンスからAlloyDBにpsqlコマンドで接続してみましょう。

GCEのインスタンス一覧を開いて先程作成したVMのSSHボタンを押してください。

AlloyDB_GCE_SSH_1

別ウィンドウでSSH画面が開いてVMに接続されました。

手始めにパッケージの更新をします。

AlloyDB_GCE_SSH_2

更新が完了したら以下のコマンドでpsqlコマンドをインストールしましょう。

sudo apt install postgresql -y

インストールしたpsqlコマンドでAlloyDBに接続します。

ホストのIPアドレスはクラスタの詳細画面から確認してください。

パスワードは準備編でメモしたものです。

psql -h 192.168.2.2 -U postgres

以下の画像のようにpostgresにログインできれば成功です。

お疲れ様でした。

AlloyDB_GCE_SSH_3

Cloud RunからAlloyDBを操作してみる

Cloud RunからAlloy DBに接続する初歩



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